神楽坂『間』Persimmon
新宿区横寺町31一水寮 203号室
『間』Persimmonが入る、一水寮は、戦後間も無く建てられた東京の復興を下支えした大工さんたちの寮でした。昭和の高度成長期を路地裏からひっそりと見守り、大工さんたちから、その後、建築や美術の世界を学ぶ書生さんや学生たちの棲家となり、2016年、新たなお役目を担うために耐震工事と大幅なリノベーションを経て、ユニークなシェアオフィスとなりました。
武蔵野美術短期大学で教鞭を取っていた、旅する建築家・故鈴木喜一氏の得意とした「時を止めない改装」。そのコンセプトを鈴木氏亡き後、ご家族が引き継ぎ、懐かしく温かな空間を神楽坂に残されました。
鈴木氏は私の恩師でもあり、この部屋は学生時代からお世話になった場所。
一巡りして、ここに出会いました。
窓の外に昔からある柿の木の精霊にも「ここだよ!」と囁かれて。
原点回帰で始まったここでの旅も6年目。
かつて、恩師が私たちの旅の話に耳を傾けてくれていたように
私も旅人たちを迎えていきたいと思います。
Facebook https://www.facebook.com/MaPersimmon
<掲載媒体>
「散歩の達人」ウェブ版:https://san-tatsu.jp/articles/182580/
「文化遺産オンライン」:https://bunka.nii.ac.jp/heritages/detail/284239